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ワインは優れた投資対象です。具体的な運用実績を公開しています。
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レポート

2025年第3四半期のハイライト
2025年第3四半期は主要指数に底打ちの兆しが見られ、8月下旬から回復傾向が広がりました。
8月は指数が下落した一方、複数のサブインデックスが約3年ぶりに上昇。9月には主要指数が軒並み上昇し、Liv-ex100は単月で1.1%上昇、構成銘柄の6割超が値上がりしました。
取引も関税導入前の水準に近づき、9月は取引額・件数・数量がいずれも平均を上回る堅調な動きに。入札対オファー比率が一定水準まで上昇すると、価格も追随する可能性が高いでしょう。

注目すべき数字
94%
2025年に高級ワインの需要の増加を
予測する資産管理者(2024年比10%増加)※WineCap調査より
33%
今年高級ワインに投資する可能性が高い
超富裕層の割合※ナイト・フランク・ウェルス・レポートより
ワインの地域別パフォーマンス
2025年第3四半期のワイン市場は長期調整を経て安定の兆しを見せています。9月には主要指数が上昇し、投資家の買い意欲も回復しています。
ボルドー・レジェンド40は1.8%上昇、ブルゴーニュ150も0.8%上昇しました。シャンパーニュ50やナパ・ヴァレーのオーパス・ワンも活発な取引で好調です。イタリア100は一部銘柄で減少があったものの、全体として市場安定と一部銘柄の回復が進み、投資家の関心が戻りつつある四半期となりました。
地域別の過去5年実績(2025年10月3日現在)
| 地域 | リターン |
|---|---|
| シャンパーニュ | 16.7% |
| ブルゴーニュ | 12.4% |
| イタリア | 9.8% |
| Liv-ex 1000 | -1.3% |
| ボルドー | -13.2% |
| カリフォルニア | 1.3% |
+14.68%
当社ワインファンド1号の2022年9月末~2025年9月末の運用実績は、+14.68%
当社のワインファンド1号の成長率は、2022 年9月 (開始) から2025 年9月末までで+14.68%と、同期間の市場が苦戦する中、堅調に推移する結果となりました。
社内専門家により選定された希少ワインを中心としたポートフォリオの価格上昇、独自のワインの購入ルートがファンドのパフォーマンスに寄与しています。
日本のワイン市場は価格面で国際ワイン市場と異なり、長引くデフレによりこれまでワインの価格上昇が国際市場より緩やかであったことと相まって、小売や飲食店でのワイン価格は継続的に上昇しています。
ファインワインの展望
底値圏からの回復について、終息は見えてきましたが、米国やアジアのバイヤーが市場に力強く復帰しない限り、価格調整が続く可能性がまだあります。25年9月末時点では、アジアでは香港とシンガポールを筆頭に需要回復の傾向が見られ、米国も市場シェアを伸ばしていますが、引き続き市場の入札対オファー比率を中心に注視する必要があるでしょう。
ボルドーの2025第3四半期実績
サブインデックスで最も好調な動きを見せるボルドー。ボルドー レジェンド 40 は、 Liv-ex 1000 のサブインデックスの中で最も好調なパフォーマンスを示し、9月には1.8%上昇しました。
熟成した右岸ワインが最も好調で、「2009 Le pin」、「1990 Ch. Petrus」、「1989 Ch. Petrus」が上位を占めました。各ワインの市場価格は現在、2020年の最安値に戻っています。
ボルドーはLiv-exにおいて、取引額と取引量の両方で依然としてトップの地域ですが、買い手には多様化の動きが見られます。また、ボルドーワインの中でも多様化が見られ、5大シャトーが安定的なシェアを保ちつつ、以外の銘柄にも注目が集まっています。
ブルゴーニュの2025第3四半期実績
シェアを伸ばしつつ、個別銘柄も好調。ブルゴーニュ150指数は9月に前月比 0.8%上昇しました。2018年のピークから上昇しています。
取引シェアは、変わらずボルドーに続き上位を維持し、シェアを伸ばしています。9月が特に好調で、初週から翌週にかけて13.3%から25%にまで急上昇しました。
「2013 アルマン・ルソー シャンベルタン2013」は、最も好調な銘柄で、8月には驚異的な45.1%の上昇。また、⻑期的には、「2013 ボノー・デュ・マルトレー コルトン・シャルルマーニュ」が、2025年8月末時点までの5年間で128.2%の上昇を記録し、トップのパフォーマンスを記録しています。
シャンパーニュの2025第3四半期実績
下降傾向の市場に対して安定した動きを見せました。シャンパーニュ50では8月に0.7%上昇。市場全体とは異なり、2020年の安値からはまだ遠い状態にあります。取引シェアは2023年4月以来の高水準となり、9月にはブルゴーニュに迫る勢いを見せました。
構成銘柄の中では、ボランジェ、ボランジェ・グラン・ダネ、クリュッグのバックヴィンテージなどは⻑期で安定した成果を見せています。
また、サロンは最も高い入札対オファー比率(金額ベースで0.48)となり、ピーク時には入札額がオファー額をほぼ4倍上回りました。
イタリアの2025第3四半期実績
イタリアは安定した動きの中で、個別銘柄としてはオルネライアが好調でした。その中で下落したのは2021ヴィンテージのみでした。(0.3%減)
ここまで好調な動きを見せていたイタリア100ですが、第3四半期ではほぼ横ばいとなりました。
アメリカの2025第3四半期実績
米国ワインとその他地域ではオーパスワンの影響力が高まりました。
第2四半期に続き、オーパス・ワンが好調で、構成銘柄の全てが前月比で価格上昇を記録。その他の銘柄60の中で最も好調でした。
ドル高の恩恵を受けて米国バイヤーが市場シェアを回復させていますが、彼らは主に米国産ワインに注力し、次いでシャンパーニュとボルドーワインに注力しており、米国ワインの好調さを後押ししています。