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ワインは優れた投資対象です。具体的な運用実績を公開しています。
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レポート

2025年第1四半期のハイライト
2025年第1四半期、世界的なワイン投資市場は厳しい状況が継続していますが、徐々に安定の兆しも見え始めました。Liv-ex※の主要な市場指標であるLiv-ex Fine Wine 100およびFine Wine 1000はともに下落基調が継続。Liv-ex Fine Wine 100は年間で2.0%下落し、Fine Wine 1000は2.1%の下落を記録しています。
一方で、市場の動きは活発で、2024年同時期と比較して取引件数は17.4%、取引量は31.6%、取引額は6.3%増加しています。特にシャンパーニュ、スペインの取引量がその動きをけん引しました。
2025年は、ここ数年続いていた厳しい状況が緩和される傾向が見られ、今後の動きが期待されます。

注目すべき数字
94%
025年に高級ワインの需要の増加を
予測する資産管理者(2024年比10%増加)※WineCap調査より
33%
今年高級ワインに投資する可能性が高い
超富裕層の割合※ナイト・フランク・ウェルス・レポートより
ワインの地域別パフォーマンス
2025年第1四半期のワイン市場は、主要地域で安定化の兆しを見せ始めました。ボルドーは引き続き調整期ではあるものの、主要な指標に近づく銘柄が多く見られます。また、ブルゴーニュは値上がり幅は控え目なものの、値上がりした銘柄数は過去2年以上で最多となりました。シャンパーニュは活発な取引が行われており、取引量が前年比2倍以上の月もありました。イタリアは、調整期の市場において現在最も安定的な地域で、特にトスカーナが好調でした。全体的に引き続き調整期ではありましたが、取引総額、取引件数、取引量は全て前年より増加しました。
地域別の過去5年実績(2025年4月現在)
地域 | リターン |
---|---|
シャンパーニュ | 29.8% |
ブルゴーニュ | 18.4% |
イタリア | 17.2% |
Liv-ex 1000 | 5.8% |
ボルドー | 3.2% |
カリフォルニア | 2.6% |
+8.49%
当社ワインファンド1号の2024年の運用実績は、+8.49%
Liv-exの発表するFine Wine 1000指数が年間で-9.9%と下落する中、当社のワインファンド1号の年間運用実績は+8.49%となりました。
社内専門家により選定された希少ワインを中心としたポートフォリオの価格上昇、独自のワインの購入ルートがファンドのパフォーマンスに寄与しています。
日本のワイン市場は価格面で国際ワイン市場と異なり、長引くデフレによりこれまでワインの価格上昇が国際市場より緩やかであったことと相まって、小売や飲食店でのワイン価格は継続的に上昇しています。
ファインワインの展望
高級ワイン市場は2024年第1四半期も逆風にさらされていますが、細部を見れば一目瞭然です。すべての地域で業績はまちまちで、当社が選んだ生産者やワイン全体で均一というわけではありません。また、この四半期は各月ごとに雰囲気が異なり、3月には状況が著しく改善したため、慎重ながらも楽観的な見通しを示すことができたとも言えます。
最近の価格調整により、買い手にとって真のチャンスが生まれており、他の資産クラスがピークに達し、金利見通しがより好ましいことから、高級ワインなどの物理的かつ有形資産への再配分が見られると考えています。当社は依然として買い手市場にあり、現在の状況を活用するために、堅調なファンダメンタルズと価値の下落しているワインへの戦略的配分をお勧めします。
ボルドーの第1四半期実績
ボルドー市場は徐々に低迷期から回復の傾向を見せています。ボルドー レジェンド 40 は、2025年2月に最高のパフォーマンスを示したベンチマークで、すべての主要な Liv-ex 指数が値下がりしたにもかかわらず、0.9% 上昇しました。これは、より古く希少なボルドーのヴィンテージに対する需要の増加を反映しており、価格が下がったことで一部の投資家にとって入手しやすくなりました。
また、多くの銘柄は主要な支持水準に近づいたり、そこから反発したりしており、安定化や上昇の兆しを見せています。
ブルゴーニュの第1四半期実績
過去2年間、ブルゴーニュ150はファインワイン1000の他のどのサブインデックスよりも大きく下落し、30.2%下落しました。しかし2022年9月に顕著に見られた異常な高騰の反動であり、妥当性があるとも言えるでしょう。白ワインはセラー熟成期間が短いため、必然的に消費量と需給バランスがより健全な状態を維持しますが、当時赤ワインの平均市場価格は白ワインの約5倍でした。そして白ワインは2022年1月の水準から4.4%上昇しているのに対し、赤ワインは21.4%下落しています。
しかし下落傾向も変化の兆しが見え始めています。2025年にはブルゴーニュ150銘柄の値上がり数が過去2年以上で最大となりました。値上がりは控えめですが、より安定に向かう動きを示唆していると言えるでしょう。
シャンパーニュの第1四半期実績
シャンパンは二次市場で活発な取引が行われています。2025年2月末の取引量は、2024年の同時期の2倍以上です。ドン・ペリニヨンやルイ・ロデレールなどの大手生産者の取引量は、前年比でそれぞれ158.8%と68.4%増加しています。シャンパンは歴史的にアメリカの買い手が多く、今後関税でどのような影響が出てくるのか注視する必要があります。
イタリアの第4四半期実績
イタリアは、昨年に引き続き最も回復力のある地域です。市場の影響を受けないわけではありませんが、この指数は景気後退期を通して安定の兆しを示しており、長期的なトレンドラインは依然としてほぼ維持されています。
特にトスカーナは現在、ピエモンテよりも高い⻑期収益を上げています。イタリア 100のトスカーナ構成銘柄は、5年間で45.8%の収益を上げています。
アメリカの第4四半期実績
カリフォルニア 50 ベンチマークは 年初来 -2.2% の下落となっています。
過去2年間でいくつかの主要ワインの価格が約20%下落したことから、EUが報復関税を課す前に米国の投資用ワインを購入する大きなチャンスがあります。すでに米国外に上陸しているワインは当然この追加コストがかからず、大幅な成⻑が見込まれます。