レポート

【出張レポ-ト2025春#1】ボルドープリムール 2024ヴィンテージ視察

今回は、2025年4月13日(日)~18日(金)、フランス・ボルドーとブルゴーニュを訪問し、ボルドー・プリムール2024ヴィンテージの視察およびブルゴーニュの既存取引先とのコミュニケーション、新規取引先開拓を目的に活動を行った際のレポートを2回に分けてお届けいたします!

まず第1回目はボルドープリムール 2024ヴィンテージ視察編です!

ボルドー・プリムール概要

ボルドー・プリムールとは、前年に収穫されたワインの新しいヴィンテージを試飲・評価するための見本市です。
毎年4月に開催され、ネゴシアン(ワイン商)、ジャーナリスト、ソムリエ、インポーターなど、数千人に及ぶワイン専門家がこのイベントに集まります。

ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドーによる大規模テイスティング

ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・ボルドー(Union des Grands Crus de Bordeaux、以下UGC)とは、格付けシャトーを中心としたボルドーのグラン・クリュ生産者組合です。 例年、UGCによる大規模テイスティングが行われます。

試飲スケジュール

月曜日

  • ボルドー市内の大きな会場(展示ホールなど)で大規模な合同テイスティング
  • 参加者は一度に多くのシャトーの新しいヴィンテージを試飲


火曜日〜木曜日

  • メドック、サンテミリオン、ポムロールなどの各村のシャトーでテイスティングが開催される
  • 村ごとに会場を変えて、各地域の特徴を一度に比較できる


並行して各シャトーでも

  • 個別の試飲会が開かれる
  • 各自予約の上、直接シャトーを訪ね、より詳しい説明を受けながら試飲できる

年々UGCの集団テイスティングからは有名シャトーが抜けており、五大シャトーのほか、レオヴィル=ラス・カーズ、デュクリュ=ボーカイユ、コス・デストゥルネル、モンローズ、ピション=バロンといった上位の2級や2級以外でもパルメのような有力シャトーも個別テイスティングのみの開催となりました。

2024年のヴィンテージ評価

2024年ヴィンテージは、シャトーの話によると「挑戦的な年となった」とのこと。その分、生産者の技量が問われる年となりました。

なぜなら、2024年は大変低収量であり、ワインの生産量が平年より少なかったため、生産者はより品質の向上や生産の工夫を求められたからです。

平年の平均収量は40-45hl/haとなるところ、シャトーによっては20-25hl/haと、かなりの低収量になったのがこの年の特徴。

このような中で高い品質のワインをリリースできたシャトーについては
生産量が少ない中で栽培や醸造の工夫を凝らし、品質向上を実施しました。ができた
一方、依然として生産量を重視したシャトーや、細やかな畑仕事に対応する余裕がなかったシャトーについては、難しい年となりました。

品種別では黒ブドウのカベルネ・ソーヴィニョンとカベルネ・フランについては出来がよかった一方、メルローが難しかったという話であった。※
実際、オー・ブリオンでも例外的にフランが多い(15%程度)年となったとのことで、原因は、メルローの収量が低かったとのこと。
白ブドウについてはキレイな酸が乗り、良い出来になったとのこと。

※2024年は春~初夏が冷涼・多雨で、開花・結実が遅く不均一に。とくにメルローで「花ぶるい(coulure)やミルランダージュ」が多発しました。(Source:UGCB, Le millésime 2024 à Bordeaux)

クラランス・ディロン社の新店Cave du Château視察

フランスのボルドー地方に本拠を置くクラランス・ディロン社が、ボルドー市内中心部に新しいワインショップ兼ワインバーをオープン。

フランス全土の良い生産者のワインを集めたワインショップ兼ワインバーで、一部ワインは、店頭でも試すことができます。

ワインリスト

高品質なファインワインがリーズナブル価格で提供されていました。 具体的な銘柄としては、DRC、セロス、コント・リジェ=ベレール、ジョルジュ・ルーミエ、アルマン・ルソー、ベルナール=ボナン、ピエール=イヴ・コラン=モレといった生産者のワイン。さらに、ジュラやロワールの優良生産者も集めており、さまざまな生産地や価格レンジで商品展開し、ワイン好きを満足させてくれるお店だと感じました。

ネゴシアンとの面談

クラランス・ディロン・グループの社長であったロベール殿下がご家庭の事情の関係で社長職を降りられることとなり、ジュリアン・モレル氏が新たに社長職に任命されました。ロベール殿下は、引き続き、マーケティングや戦略を含めた経営には参画され続けるとのこと。

オー・ブリオンでの晩餐会については、例年よりも席数が多く、15か国よりインポーター等が参加。インドからシェフを招聘し、インド料理とワインのペアリングをコンセプトに開催となりました

インド料理ならではの香辛料や胡椒など、スパイスの辛味や香味を活かしたお料理とワインのコラボレーションを味わいました。

 

>>>次回は【出張レポート2025春#2】ブルゴーニュ生産者訪問をお届けいたします。どうぞお楽しみに!

*印は編集部による補足(編注)

(出張レポート:戸髙薫・川﨑大志 編集:池田眞琳)

 

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